こんにちは、monoblo.me(モノブロ)です。
日々の業務をスマートにするAI活用術や、ライフハックをお届けしています。
あなたはAIエージェントに「毎回同じような指示」を繰り返していませんか。
そのたびにプロンプトをコピペするのは、せっかくのAI活用において非常にもったいない時間です。
今回ご紹介する**「エージェントスキル(Agent Skills)」**は、Claude CodeなどのAIエージェントに特定の専門知識や「お作法」を教え込み、必要な時にだけその能力を発揮させる仕組みです。
この記事を読めば、AIを単なるチャット相手から、特定の業務を完璧にこなす「プロフェッショナルな相棒」へと進化させる方法がわかります。
エージェントスキルとは?AIに「職人の技」を覚えさせる
エージェントスキルとは、一言で言えば**「AIのための手順書パッケージ」**です。
特定の状況でAIがどう動くべきか、どんなツールを使うべきかをあらかじめセットしておくことで、誰が使っても再現性の高い結果を出せるようになります。
ここで重要なのが、**「段階的開示(Progressive Disclosure)」**という考え方です。
段階的開示:必要な時だけ「思い出す」技術
AIには一度に読み込める情報量(コンテキストウィンドウ)に限りがあります。
すべての知識を最初から詰め込むと、動作が重くなったり、肝心な指示を忘れたりすることがあります。
エージェントスキルを使えば、AIは普段はそれらの知識を脇に置いておき、**「あ、今はあのスキルが必要だな」**と判断した瞬間にだけ、関連する情報をロードします。
これにより、AIの処理能力を節約しながら、常に正確なパフォーマンスを維持できるのです。
スキルを構成する3つの要素
1つのスキルは、主に以下のファイルで構成されます。
- skill.md(必須): スキルの名前や「いつ使うか」を記した説明書。
- scripts: 実際にAIが実行するプログラムやコマンド。
- references: 参考にすべき過去の資料やルールブック。
基本的には、skill.mdさえあればスキルとして成立します。
まずはシンプルな構成から始め、必要に応じて肉付けしていくのがコツです。
【実践】5ステップで自分だけのスキルを作る方法
最も効率的にスキルを作成するために、公式が提供している**「スキルクリエイター(Skill Creator)」**を活用しましょう。
1. フォルダの作成
まずはターミナル(黒い画面)を開き、スキルを保存するための場所を作ります。
Bash
mkdir -p .claude/skills
2. スキルクリエイターの準備
公式のGitHub(model-context-protocol/agent-skills)などから、スキルクリエイターのファイルをダウンロードし、先ほど作ったフォルダの中に配置します。
3. 導入の確認
Claude Codeを起動し、以下のコマンドを入力してみてください。
Bash
/skills
一覧に「skill-creator」が表示されていれば、準備は万端です。
4. AIにスキルを作らせる
ここが面白いところです。AIに直接、新しいスキルの作成を依頼しましょう。
例えば、このように伝えます。
「ブログ記事の構成案を自動で生成するスキルを作って」
すると、スキルクリエイターが起動し、適切なフォルダ構成とファイルを自動で生成してくれます。
5. スキルの保存場所を選ぶ
スキルは、使う範囲によって保存場所を使い分けるのがスマートです。
| 保存場所 | おすすめの用途 |
| プロジェクト単位 | 特定の仕事(Web制作など)だけで使う専門的なスキル。 |
| グローバル単位 | どんな作業中でも呼び出したい、汎用的な便利スキル。 |
※グローバル単位の場合は、ユーザーのホームディレクトリ直下の .claude/skills に保存します。
失敗しないための「スキル作成」3つのコツ
せっかく作ったスキルがうまく動かない……そんな事態を防ぐためのベストプラクティスをご紹介します。
① 名前と説明は「第三者視点」で
skill.mdに書く説明文は、AIが「今これを使うべきか?」を判断する唯一の手がかりです。
「私が使うためのツール」ではなく、**「〇〇が必要な時に、この手順を実行するスキルである」**と、客観的な説明を心がけましょう。
② 情報は「分ける」のが基本
スキルの概要は skill.md に簡潔に書き、複雑な手順や長いコードは scripts などの別ファイルに分けます。
これが前述した「段階的開示」を最大化し、AIの混乱を防ぐ秘訣です。
③ AIの「自律性」を信じる
あまりに細かく「ああしろ、こうしろ」と縛りすぎないことも大切です。
Claudeのような最新AIは非常に賢いため、目的と大枠のルールを伝えるだけで、状況に合わせて柔軟に対応してくれます。
結論:AIを「育てる」楽しさを手に入れよう
エージェントスキルを使いこなせば、あなたのAIはただのツールから、あなたの意図を汲み取って動く「優秀な部下」へと進化します。
「自分専用の道具」を育てる感覚で、まずは1つ、小さなスキルを作ってみませんか?
一度自動化の恩恵を受けると、今までの手作業がいかに勿体なかったかに気づくはずです。
本日からできるアクションプラン
.claude/skillsフォルダを作成してみる。- 公式の「スキルクリエイター」をダウンロードして配置する。
- 「よくやる作業」を1つ選び、AIにスキルの作成を依頼してみる。
