この記事は2025年9月に公開し、最新の情報をもとに随時更新しています。(最終更新:2026年3月)
オンライン会議はGoogle Meetを使っています。以前はZoomを使っていましたが、2年ほど前に乗り換えました。乗り換えた理由と、1年以上使ってみて感じたメリット・デメリット、そしてどちらを選ぶべきかの判断基準を書きます。
Zoomをやめた3つの理由
Zoomの品質自体に不満はありませんでした。通話の安定性も画質も申し分ありません。世界中で使われているツールだけあって、機能の充実度は文句なしです。やめた理由は品質ではなく、運用面の問題でした。
理由1:コスト。Zoomの有料プラン(Pro)は月額約2,000円です。年間で約24,000円です。一方、Google Workspaceを契約していれば、Google Meetの会議機能は追加費用なしで使えます。Business Starterプラン(月額680円)でもGoogle Meetのほとんどの機能が使えます。同じようなことができるなら、余計なお金は払いたくありません。小さな会社にとって、年間24,000円の節約は小さくありません。
理由2:ツールの集約。うちはGoogleカレンダー、Gmail、Googleドライブ、Googleスプレッドシートを業務の中心に使っています。会議ツールもGoogleに統一すれば、カレンダーで予定を作るだけで会議リンクが自動生成されます。会議中に共有された資料はGoogleドライブに自動保存されます。ツールを行き来する手間が減って、情報が一箇所に集まります。この「統一感」が地味に大きかったです。
理由3:参加者のハードル。Zoomは参加者にアプリのインストールを求められることがあります。ブラウザからも参加できますが、初めて使う人は「アプリが必要です」という画面に戸惑うことが多いです。Google MeetはURLをクリックするだけで、ブラウザで会議に参加できます。クライアントに「Zoomをインストールしてください」「アカウントを作ってください」と言う必要がありません。ITに詳しくないクライアントとの会議では、この手軽さが決定的でした。
Google Meetのメリット(1年以上使った実感)
1年以上メインで使ってきて、特にいいと感じている点をまとめます。
ブラウザだけで完結する。専用アプリのインストールが一切不要です。Chrome、Safari、Firefox、Edgeのいずれでも動作します。「アプリが起動しない」「バージョンが古くて接続できない」というトラブルがありません。クライアントとの会議で「すみません、アプリをアップデートするので少し待ってください」という待ち時間がゼロになりました。
Googleカレンダーとの連携がシームレス。カレンダーで予定を作成すると、自動でGoogle Meetのリンクが付きます。参加者にはカレンダーの招待と一緒にリンクが届きます。会議の5分前にリマインダーが来て、ワンクリックで参加できます。この流れが自然すぎて、もうZoomの「ミーティングリンクを発行 → メールで共有」の手順には戻れません。
画面共有の品質が十分。以前は「画面共有はZoomのほうがきれい」と言われることがありましたが、2026年時点ではGoogle Meetも遜色ない品質です。プレゼン資料、デザインカンプ、スプレッドシートの共有で困ったことは一度もありません。共有時の解像度も十分で、細かい文字も読めます。
録画機能が便利。Business Standard以上のプランで、会議の録画が可能です。録画データはGoogleドライブに自動保存されるので、管理が楽です。「この会議の内容を後から確認したい」「参加できなかったメンバーに共有したい」というときに重宝しています。Zoomでも録画はできますが、ファイルがローカルに保存されるプランだと共有が面倒です。Googleドライブに自動保存されるGoogle Meetのほうが、チームでの共有には便利です。
AIによる自動文字起こしと要約。2025年後半から、Google MeetにAIによる自動文字起こし機能と要約機能が追加されました。会議が終わると、自動的に文字起こしデータと要約がGoogleドキュメントに生成されます。精度は完璧ではないですが、議事録のたたき台としては十分です。議事録作成の手間が体感で半分以下になりました。英語の会議でも文字起こしが使えるので、海外のクライアントとの会議でも助かっています。
ノイズキャンセリング機能。在宅ワークだと、子どもの声や家事の音が入ることがあります。Google Meetのノイズキャンセリングは優秀で、キーボードの打鍵音や背景の雑音をかなりきれいに消してくれます。「すみません、ちょっと子どもが……」と謝る場面が減りました。
Google Meetのデメリット(正直に書く)
メリットだけ書くとフェアではないので、弱い点も正直に書きます。
ブレイクアウトルームの使い勝手。Zoomのブレイクアウトルーム機能は操作性が圧倒的に上です。Google Meetにもブレイクアウトルームはありますが、UIがわかりにくく、参加者の移動操作もスムーズではありません。10人以上のワークショップや研修を頻繁に行う場合は、Zoomのほうがストレスが少ないです。
大人数のウェビナー。100人以上のウェビナーを開催するなら、Zoomのウェビナー機能のほうが充実しています。参加者管理、Q&A機能、投票機能、挙手機能。Google Meetでも大人数の会議は可能ですが、「ウェビナー専用の機能」という意味ではZoomに軍配が上がります。
バーチャル背景の品質。Zoomのバーチャル背景のほうが自然に見えます。特に髪の毛の境界線あたりの処理です。ただし、自分は普通にデスクの背景のまま会議しているので、個人的にはまったく気になりません。バーチャル背景を重視する人は、一度両方試してみることをおすすめします。
音声品質のわずかな差。ネットワーク環境が不安定なとき、Zoomのほうが音声が途切れにくいと感じることがたまにあります。自宅の光回線では全く問題ないですが、外出先のモバイル回線(4G)では差が出る場面がありました。ただし、5G環境ではほぼ差を感じません。
Googleアカウントへの依存。Google Meetを使うには、少なくとも主催者はGoogleアカウントが必要です(参加者はアカウント不要)。Googleのサービスに依存することに抵抗がある人には向きません。ただ、うちはすでにGoogle Workspaceにどっぷり依存しているので、これはデメリットに感じていません。
どちらを選ぶべきか(判断基準)
自分の結論と、他の人への推奨をまとめます。
- Google Workspaceを使っている → Google Meet一択。追加コストなし、カレンダー連携が便利、録画はドライブに自動保存。乗り換えない理由がありません
- 1対1〜10人程度の日常的な会議が中心 → Google Meetで十分です。シンプルで、参加のハードルが低いです
- 大人数のウェビナーや研修が多い → Zoomのほうが向いています。ブレイクアウトルームとウェビナー機能が充実しています
- 社外の人との会議が多い → Google Meetが有利です。「URLをクリックするだけ」の手軽さは、社外の人に好評です
- どちらも使っていない、初めて導入する → まずGoogle Meetから試してみてください。無料でも1対1なら時間無制限、3人以上は60分まで使えます。不足を感じたらZoomを検討すればいいです
2026年現在、Google Meetの機能は年々充実してきています。以前は「Zoomの廉価版」という位置づけでしたが、今は「Google Workspaceの一部として最適化されたビデオ会議ツール」として独自の強みを持っています。AIによる文字起こし・要約機能の追加で、議事録作成の手間まで削減できるようになりました。この進化は大きいです。
乗り換え時に注意したこと
ZoomからGoogle Meetに乗り換えるとき、いくつか注意したことがあります。
既存の定期会議リンクの切り替え。クライアントとの定例会議でZoomリンクを使っていた場合、Google Meetのリンクに切り替える必要があります。自分は1ヶ月かけて段階的に切り替えました。「次回からGoogle Meetに変更します」と事前に連絡して、初回はリンクの開き方を簡単に説明しました。大半のクライアントはスムーズに移行してくれました。
録画データの移行。Zoomで録画していた過去の会議データは、そのままローカルに保存しておけば問題ありません。新しい会議からGoogle Meetで録画が始まるだけです。
Zoomのアカウント解約タイミング。年額払いだった場合、途中解約しても返金されないことが多いです。契約更新のタイミングで解約するのがベストです。
乗り換えてから1年以上経ちますが、Zoomに戻りたいと思ったことは一度もありません。クライアントからも「Google Meetのほうが楽」という声が多いです。特に、ITに詳しくないクライアントほど、ブラウザだけで参加できるGoogle Meetの手軽さを評価してくれます。ツール選びは、自分だけでなく相手の使いやすさも考慮すべきです。
ビデオ会議ツールの選択は、チームの生産性に直結します。「なんとなくZoomを使い続けている」「昔から使っているから」という理由だけで選んでいるなら、一度Google Meetを試してみる価値はあります。特にGoogle Workspaceユーザーにとっては、カレンダー連携だけでも乗り換える十分な理由になります。自分の場合、乗り換えて後悔したことは一度もありません。むしろ「もっと早く切り替えればよかった」と思っています。ツールの移行は面倒に感じますが、1ヶ月もあれば完全に移行できます。
まとめ
Google Workspaceを使っているなら、Google Meetへの乗り換えはおすすめです。年間約24,000円の節約になる上、Googleカレンダーとの連携で日常の会議がスムーズになります。AIによる文字起こし・要約機能で議事録作成の手間も減ります。大規模なウェビナーや研修を頻繁に行う場合を除けば、大半の用途でGoogle Meetは十分すぎる選択肢です。
